現在、日本で販売されている浄水器は「活性炭+中空糸膜」タイプが主流になっています。活性炭で匂い物質や有機物を除去し、中空糸膜で雑菌やサビを取るシステムです。
ところが使い始めてしばらくすると、活性炭内部で雑菌が繁殖するため活性炭に銀をコーティングして、抗菌性を持たせるようになっています。
しかし、抗菌力が強ければ、銀中毒など人体への影響も考えられますから、さほど効果はなく、中空糸膜(マイクロフィルター)を使用することになります。
中空糸膜はプラスチックが原料で、マカロニのように中が空洞になった、直径0.4ミリの繊維の束で、繊維の壁面には0.1〜O.01ミクロンの小さな穴が無数に開いています。この小さな穴で雑菌やサビをカットすることになっていますが、ここで溜まった雑菌の死骸などがカビてきますと浄水が妙な味になります。
さらに、プラスチックは撥水性(水をはじく)で、まして0.1ミクロン(1ミリの百万分の1)の超微小穴で莫大な表面積を水が通過することはできません。
そこで膜の表面に親水化剤をぬって水を通すようになっています。
親水化剤は合成界面活性剤(合成洗剤の主剤)です。
このような抗菌活性炭と中空糸膜の問題点を指摘したのが、下水道問題連絡会議編『水情報』Vol.9/
No.1の大槻論文“浄水器の水は安心して飲めるか”です。
また、最近明らかになってきた、人類に深刻な影響が懸念される環境ホルモンと浄水器やミネラルウォーターの容器に使われるプラスチックの問題について、『奪われし未来』(シーア・コルボーン他著)や『メス化する自然』(デボラ・キャドバリー著)などの著作の中で注意が喚起されています。